ASD

ASDは「自閉スペクトラム症(自閉症スペクトラム障害)」を意味し、相手の気持ちを推し量ることが難しいなどの「社会的なやりとり・コミュニケーションの障害」、物の置き場所がいつもと同じでなければ気がすまないなどの「興味や行動への強いこだわり」、大きな音が苦手、目に入るものが気になるなどの「感覚過敏」という3つの特性をもった発達障害です。スペクトラムとはグラデーション(連続体)の意味で、この名称は健常から症状が重いものまでは連続しているという考え方からきています。

治療には精神療法と薬物療法がありますが、「社会的なやりとり・コミュニケーションの障害」に対する有効な薬は今のところありません。ただし、不安障害やうつなどの気分障害が併存することが多いため、それらを対象にした薬物療法が行われる場合があります。その他、食事療法や腸活、音楽療法、クリエイティブ療法などその人にあった治療法が提案されることもあります。

対処法として、まずは生活上困っていることを具体的に書き出し、その問題について達成できそうな目標を設定し、達成したら次の目標を設定するなどして、ひとつずつ困りごとに対応していきます。

子どもの場合は、伝えたいことを視覚的に見せたり、「それ」などのあいまいな表現ではなく、主語、述語、目的語を省かずに具体的に伝えるようにします。

また、パニックや癇癪(かんしゃく)を起こした場合は、決してなだめたり、しかったりせずに、興奮が治まるまで静かに待ってあげることが大切です。