脳体力

脳体力とは、脳力や脳機能を包括する概念であり、私たちが日常生活や社会生活を送るうえで必須となる、5つの認知機能(記憶力、計画力、注意力、時間管理能力[見当識]、空間認識力)を中心とした脳のあらゆる力を指します。

脳体力は加齢のほか、認知症や脳梗塞などの脳の病気や、うつ病を始めとした精神科系の病気、ケガ、ビタミンB1・B12などの栄養不足、水分不足によっても低下します。さらに、短期的には、過度なストレスやアルコール摂取、睡眠不足なども影響します。

脳体力を維持するためには、まず生活習慣を整えることが大切です。具体的には、良質な睡眠をとる、栄養バランスの取れた食事をとる、定期的な運動習慣をもつ、禁煙する、過度な飲酒は控えるなどがあげられます。脳体力を維持するための生活習慣を心がけることが、そのまま「認知症やフレイルを予防することに繋がる」ともいえます。

最近では、自治体の保健事業・介護予防事業に「脳体力トレーニング」を積極的に取り入れる事例が増えています。更に企業においては健康経営の観点から社員のパフォーマンス等を「脳体力測定」の結果で客観的に評価する検証が始まっています

高齢者だけでなく、働く世代から適切な生活習慣で脳体力を維持・向上することにより、健康寿命を延ばす「=やりたいことがいつまでもできる」ことにつながると期待されています。

*朴白順 他. Dementia Japan. 36, 322-335, 2022.
「脳体力」は株式会社トータルブレインケアの登録商標です。

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