アリナミン製薬の生薬・漢方薬事典

生薬図鑑

アリナミン製薬の漢方製剤や生薬製剤で使用している生薬一覧です。生薬の基源や効能、それぞれの生薬にまつわるこぼれ話などを詳しくご案内しています。個々の生薬について知りたいときなどにぜひご活用ください。

体にもおいしい効果あり!

牡蠣ボレイ

イタボガキ科のオウミガキ、イタボガキ、コケゴロモ、マガキ、イワガキ、オハグロガキ、ケガキ、カキツバタガキなどの左殻

基源

現在、市販されているものの多くがマガキです。殻の形が多種あり、小型の固体をシカメ、細長くて大きく成長したものをナガガキやエゾガキ、丸く平たい殻のものをカキと呼びます。生薬としては、イタボガキ科のオウミガキ、イタボガキ、コケゴロモ、マガキ、イワガキ、オハグロガキ、ケガキ、カキツバタガキなどの左殻のみを用います。生薬としては、貝殻を焼成してから粉砕し、粉にして使います。

生息地

日本では広島県が主な生産地です。中国では江蘇・浙江・福建・広東・河北・山東・遼寧省などで生産されています。

成分組成

炭酸カルシウムが成分の80~95%を占める。その他の成分としてはリン酸カルシウム、酸化第二鉄、珪酸塩などが含まれています。

この生薬が含まれている漢方処方

  • 安中散(あんちゅうさん)
  • 牡蠣沢瀉散(ぼれいたくしゃさん)
  • 柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
  • 牡蠣湯(ぼれいとう)
  • 牡蠣散(ぼれいさん)
  • 桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)
  • 柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)

など

その他の生薬をチェック